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コンタクトのプレス加工における6つのポイント

車載用部品向け NKC286製コンタクト

 

コンタクトとは、電気的な接合をするコネクタの1種です。コンタクトを中心としたコネクタ端子部品は、製造する際には細かなノウハウが必要となります。特にコンタクトのプレス加工におけるポイントは、大きく6つにまとめることができます。

 

ここではコンタクトに関する基礎情報から、プレス加工におけるポイント、また薄板プレス加工センターならではのコンタクトのプレス加工の特徴、最後に当社のコンタクトのプレス加工実績まで、まとめてご紹介いたします!

 

 

 

コンタクトとは?

コンタクトとは、電気的な接合をするコネクタの1種です。電子部品におけるコンタクトは、英語では”Contact”と書くように、接触する際に使用されるコネクタ部品です。またコネクタは、端子、ピン、ターミナル、コンタクトなどの種類に分類されます。

コネクタ部品に関しては、また別のコラムにて詳細解説いたします!

>>コネクタとは?特徴と種類について

 

 

 

コンタクトのプレス加工における6つのポイント

コンタクトのプレス加工におけるポイントは、下記の6つで大きくまとめられます。

①抜きクリアランスを適正に保ち、抜き断面の形状を左右均一にする。
②コンタクト底面が船底形状にならないように抜き加工を行う。
③適切な工程で曲げ加工を行い、寸法のバラつきが起きにくくする。
④微調整を行える機構を持つ。
⑤コンタクトのフレ(なびき)を抑える。
⑥金型内外において安定した材料送りで加工を行う。

 

①抜きクリアランスを適正に保ち、抜き断面の形状を左右均一にする。

コンタクトのプレス加工においては、金型の抜きクリアランスを適正に保ち、抜き加工後の断面形状を左右均一にする事で、平坦を保つことが出来ます。平坦を保つことで、曲げパーツの当たりも均一になり、安定した曲げ加工を実現することができます。

 

②コンタクト底面が船底形状にならないように抜き加工を行う。

特に厳しい抜き形状の場合は、荷重の影響でコンタクト断面が4角形ではなく、5角形になってしまうことがあります。しかし断面が船底の様な5角形の形状になってしまうと、抜き寸法や曲げ寸法の不安定化を招きます。

当社ではそのような事態に陥らないように、順送金型レイアウトに工夫を凝らして設計をしております。

 

③適切な工程で曲げ加工を行い、寸法のバラつきが起きにくくする。

順送プレス加工において、製品を曲げる工程は設計者毎に千差万別です。そのため、金型設計によっては曲げ加工において寸法のバラつきが発生してしまう恐れもあります。

薄板プレス加工センターでは、数多くの実績を基に適切な曲げ工程のご提案をさせていただきます。

 

④微調整を行える機構を持つ。

近年は、部品の高精度化、軽量化、省スペース化という流れに伴い、製品公差が非常に厳しくなっています。そのため、製品精度の微妙な変動で、すぐにスペックアウトになってしまうケースが多くなっています。

当社では、微妙な変動が生じた際にも順送プレス金型を下ろさずに、金型を設置したまま微調整の対応が出来るように、金型に調整機構を設けております。

 

⑤コンタクトのフレ(なびき)を抑える。

コンタクトが長い場合や、何度も折り返す曲げがある場合には、コンタクトのフレ(なびき)の発生率が高くなってしまいます。

薄板プレス加工センターでは、フレを抑制もしくは矯正するような構造の順送プレス金型を製作をしております。

 

⑥金型内外において安定した材料送りで加工を行う。

材料の送りが安定していないと、ミスフィードや製品寸法の不安定化を招いてしまいます。

当社では、入口から出口まで安定した送りを実現する金型仕上げを行っています。

 

当社ではこのように、高精度な薄板プレス加工を行うためのノウハウを社内にて蓄積し、お客様に還元しております。抜きバリやマッチング、クリアランスなど、細かなノウハウも多くなりますが、その積み重ねこそが技術の結晶となり、どこにも負けない高精度な薄板コンタクト製品となるのです。

>>抜きバリを抑えるための4つのポイント

 

 

 

薄板プレス加工センターのコンタクト製造の特徴

薄板プレス加工センターを運営する株式会社ナカトガワ技研では、これまでに様々なコンタクトの製造を行ってまいりました。業界としては、電子機器業界から自動車、産業機器向けに、国内外問わず様々な場所で当社製のコンタクトが使用されています。

板厚は0.05mmまでの薄いコンタクトの製造実績もございます。またピッチに関しても、0.35mmといったマイクロピッチコンタクトも多数製造実績がございます。

形状に関しては、単純な抜き形状から、コンタクトの先端部分を曲げ加工したR接点形状や、芯金が入らないバネ構造、高精度曲げ加工によるBOX形状のような、様々な形状のコンタクトを製造してまいりました。

当社では、ロット1万~300万の薄板コンタクトの試作プレス加工から、試作順送金型、量産順送金型まで一貫生産を行っております。特に試作順送プレス金型に関しては、多くのお客様から好評のお声をいただいております。

>>お客様の声を見る

 

 

薄板プレス加工センターのコンタクトの製品事例

続いて、薄板プレス加工センターによるコンタクトの製品事例をご紹介いたします。

R接点形状付き スイッチコンタクト

R接点形状付き スイッチコンタクト

 

こちらは、電子機器業界で使用されるリン青銅(C5210R-SH)製のスイッチコンタクトです。板厚は0.15mm、ピッチは18mmで、量産順送金型にて製造いたしました。

拡大写真だとおわかりいただけますが、こちらのスイッチコンタクトでは先端が滑らかなR接点形状となっています。順送プレス加工をする中で曲げ加工を行い、先端形状を加工しておりますが、この端子のばらつき管理をするのが非常に困難でした。

 

>>製品事例はこちら

 

 

車載用部品向け NKC286製コンタクト

車載用部品向け NKC286製コンタクト

 

こちらは、車載用部品として使用される、コルソン合金(NKC286)製のコンタクトです。板厚は0.2mm、ピッチは2.0mmで、試作順送金型にて製造いたしました。

 

>>製品事例はこちら

 

 

 

 

2回折り返し曲げコンタクト

2回折り返し曲げコンタクト

 

こちらは、リン青銅(C5191R-H)製の2回折り返し曲げコンタクトです。板厚は0.15mm、ピッチは2mmで、試作順送金型にて製造いたしました。

こちらのコンタクトは、写真のように2回の折り返し曲げ加工を行っています。曲げ加工の最小公差は±0.02となっていますが、折り返し曲げにより寸法精度の累積が製品精度に影響してしまうため、難易度の高いプレス加工品と言えます。

 

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C7035R-XE製 コンタクト

C7035R-XE製 コンタクト

こちらは、コルソン系銅合金(C7035R-XE)製のコンタクトです。板厚は0.07mm、ピッチは0.7mmで、試作順送金型にて製造いたしました。

このコンタクトは、フープ材からの試作順送プレス加工にて製造しており、0.35mmという非常に狭ピッチである点が大きな特徴です。今回は試作のため、ロットは20万個でしたが、当社の試作金型では最大で400万pinまで製造可能です。

 

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車載用部品向けコルソン合金製コンタクト

車載用部品向けコルソン合金製コンタクト

 

こちらは、車載用部品として使用される、コルソン合金製のコンタクトです。板厚は0.1mm、ピッチは2.0mmで、量産順送プレス金型にて製造いたしました。

こちらのコンタクトは、4個取りにて製造を行っており、製品内に板厚の1/2に当たる0.05mmのスリットが入っています。さらに抜き曲げの最小公差が±0.01mmという、非常に高精度なコンタクト部品でした。

 

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薄板プレス加工センターでは、順送プレス金型の試作に関する資料を公開中!

 

薄板プレス加工センターを運営する株式会社ナカトガワ技研が作成した、数種類のハンドブックをすべて無料でダウンロードできます。順送プレス金型や薄板プレス加工など、幅広く設計者の方々のための情報をまとめています。1つだけの資料ダウンロードから、すべてまとめてダウンロードもできます。

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コンタクトのプレス加工のことなら、薄板プレス加工センターまで!

薄板プレス加工センターを運営する株式会社ナカトガワ技研は、宮城県石巻市で順送プレス金型の製造をつづけて35年、「知る人ぞ知る」東北最大手の試作順送金型メーカーです。

当社では、金型製造やプレス加工に必要な設備が全て整った設備体制により、金型の設計製造から検査、プレス加工まで一貫して行うことができます。

またナカトガワ技研の加工技術は、米粒ほどの大きさにも加工することができるのは当たり前。そのような高精度加工を安定的に行う当社の技術力こそが、高精度金型部品加工を実現するためのポイントです。

さらに当社では、累計3,000型の順送金型の製作実績があり、今までの試作品をスケルトンとして全てサンプル保存しております。この蓄積されたサンプルにより構築された当社のアイデア力で、お客様のご要望に応えて様々な金型形状を生み出します。

>>薄板プレス加工センターをもっと知る

 

ナカトガワ技研では、板厚0.03~1.0mmの薄板順送プレス加工を得意としております。 特に試作~中量産用の試作金型の設計・製造に強みがある当社は、試作・中量産のプレス加工にも対応しております。この領域のプレス加工では、当社は負けない自信があります。

薄板プレス加工にお悩みの方、順送金型にお困りの方は、まずは薄板プレス加工センターまでお気軽にご相談ください。

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