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抜きバリを抑えるための4つのポイント

C5212R-EH製 コンタクト

 

どんなに精度のよいプレスせん断加工であっても、必ず抜きバリは発生してしまいます。そのため、この抜きバリを抑えるために工夫を凝らす必要があります。

ここでは抜きバリに関する基礎情報から、抜きバリを抑えるためのポイント、また薄板プレス加工センターならではのプレス加工の特徴、最後に当社のプレス加工実績まで、まとめてご紹介いたします!

 

 

 

抜きバリとは?

せん断加工を行うと、切り口には入り口から出口の順番で必ず、ダレ⇒せん断面⇒破断面⇒バリ、という切り口が生成されます。この4つの大きさは、パンチやダイ、板材等によって左右されますが、おおよそせん断面は板厚の1/2~1/3程度、バリは板厚の数%程度の高さで発生します。特に比較的軟らかい金属の場合は、材料の伸びも大きくなるため、バリが生じやすくなります。

バリは製品精度や取り扱いの安全性にも影響を与えるため、できる限り発生させたくないものですが、どんなに精度のよいプレスせん断加工であっても、必ずバリは発生してしまいます。そのため、この抜きバリを抑えるために工夫を凝らす必要があります。

 

 

 

薄板プレス加工で抜きバリを抑えるための4つのポイント

薄板プレス加工で抜きバリを抑えるためのポイントは、下記の4つで大きくまとめられます。

① 適正クリアランスの採用
② クリアランスの片寄りを無くす
③ 直線部とそれ以外の箇所のクリアランスの設定を見直す
④ 抜き加工時のスクラップの形状に注意を払う

 

① 適正クリアランスの採用

抜きクリアランスの大小によって抜きバリの出方が違います。また材質によっても変わりますが、板厚の5~8%位の中でクリアランスの適正値を採用することで、抜きバリを抑えることができます。

 

② クリアランスの片寄りを無くす

クリアランスの片寄りがあると、当然の様にクリアランスの大小が出来てしまいますので、大きく片寄りがある場合はその影響でバリが出てしまう場合があります。 また、プレス加工時に刃先が偏摩耗を起こしてしまうために、メンテサイクルが狂ってしまう可能性もはらんでいます。適正クリアランスを採用すると同時に、クリアランスの片寄りがないように調整することもポイントです。

 

③ 直線部とそれ以外の箇所のクリアランスの設定を見直す

せん断された面の性状は、直線部と凹凸形状で大きく異なります。特に角部のRが板厚に対して小さい比率の大きさのRの場合には、直線部のせん断面よりも板厚に占める割合が多くなります。実際のクリアランス設定が同じでも、加工されたせん断形状はクリアランスが小さい時と同じ状態になるため、設定に工夫が必要になります。

 

④ 抜き加工時のスクラップの形状に注意を払う

スクラップとなる部分が捻じれてしまう様な抜きをしてしまうと、これもバリの発生に繋がります。特にマッチングとなる箇所が鋭角の尖った様な形状になってしまいますとバリが発生しますので、抜きの工程設計時には注意を払う必要があります。

 

 

当社ではこのように、高精度な薄板プレス加工を行うためのノウハウを社内にて蓄積し、お客様に還元しております。抜きバリやマッチング、クリアランスなど、細かなノウハウも多くなりますが、その積み重ねこそが技術の結晶となり、どこにも負けない高精度な薄板コンタクト製品となるのです。

>>コンタクトのプレス加工における6つのポイント

>>プレス加工のマッチングに関する4つのポイント

>>順送プレス加工における4つの反り対策方法とは?

 

 

 

ナカトガワ技研の順送プレス金型・薄板プレス加工品が選ばれる理由

薄板プレス加工センターを運営している株式会社ナカトガワ技研は、宮城県石巻市で順送プレス金型の製造をつづけて35年の、「知る人ぞ知る」東北最大手の試作順送金型メーカーです。

>>試作順送プレス金型の製造における2つのポイント

 

ナカトガワ技研では、板厚0.03~1.0mmの薄板順送プレス加工を得意としております。特に試作~中量産用の試作金型の設計・製造に強みがある当社は、試作・中量産のプレス加工にも対応しております。この領域のプレス加工では、当社は負けない自信があります。

当社の強みは、試作順送プレス金型の一貫生産を行うことができる設備体制、高精度金型部品を製造できる技術力、そこにあわせて「アイデア」を組み合わせることができることです。ナカトガワ技研は創業以来、累計3000型にも及ぶ試作順送プレス金型の製造を行ってきました。その際に発生する試作サンプルをスケルトンとして、数千種類にも及ぶサンプルを保管しております。 このスケルトンは、実績の積み重ねによる産物であり、簡単に真似できるものではありません。

このスケルトンを元にして当社のエンジニアが繰り返し議論をすることで、当社内でアイデアがどんどん醸成されていきます。設計者の想像力と経験が蓄積された数々のスケルトンをもとに、良いプレス工程は継続し、苦戦したプレス工程は改善をするという、順送プレス金型の設計開発プロセス自体が日々進化し続ける体制ができていること、これこそが当社の順送プレス金型や薄板プレス加工品が選ばれ続けている理由であり、当社が自信を持つところです。

>>お客様の想いを形にして、安心いただけるプレス製品をお届けいたします

 

>>お客様の声を見る

 

 

こちらの記事では、順送プレス加工のスケルトンについて解説しております。当社の強みの1つを徹底解説しておりますので、ぜひご覧ください!

>>順送プレス加工のスケルトンとは?動画でスケルトンをご紹介!

 

こちらの動画では、薄板プレス加工センターの順送プレス加工をスケルトンをもとにご紹介しております。

 

 

 

薄板プレス加工センターの高精度薄板プレス加工品の製品事例

続いて、薄板プレス加工センターによる製品事例をご紹介いたします。

C5212R-EH製 コンタクト

C5212R-EH製 コンタクト

 

こちらは、リン青銅(C5212R-EH)製のコンタクトです。板厚は0.045mm、ピッチは5.8mmで、試作順送金型にて製造いたしました。

こちらのコンタクトは、中央接点の溝幅が0.05mm、接点高さが±0.005、曲げ高さが±0.01という、要求度の高いプレス加工品でした。当社では、お客様とのお打ち合わせを重ねながら、このようなプレス加工品の試作開発を行っております。

 

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R接点形状付き スイッチコンタクト

R接点形状付き スイッチコンタクト

 

こちらは、電子機器業界で使用されるリン青銅(C5210R-SH)製のスイッチコンタクトです。板厚は0.15mm、ピッチは18mmで、量産順送金型にて製造いたしました。

拡大写真だとおわかりいただけますが、こちらのスイッチコンタクトでは先端が滑らかなR接点形状となっています。順送プレス加工をする中で曲げ加工を行い、先端形状を加工しておりますが、この端子のばらつき管理をするのが非常に困難でした。

 

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内視鏡用コネクター①

内視鏡用コネクター①

 

こちらは、医療業界で使用される、板厚は0.3mmのリン青銅(C5210R-H(HP) )製の内視鏡用コネクターです。

当製品の形状は特段難しいものではありませんが、円筒状のモールド部品と重ね合わせるため、曲面時の寸法合わせが難しい製品製品です。

 

>>製品事例はこちら

 

 

 

薄板プレス加工センターでは、順送プレス金型の試作に関する資料を公開中!

 

薄板プレス加工センターを運営する株式会社ナカトガワ技研が作成した、数種類のハンドブックをすべて無料でダウンロードできます。順送プレス金型や薄板プレス加工など、幅広く設計者の方々のための情報をまとめています。1つだけの資料ダウンロードから、すべてまとめてダウンロードもできます。

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プレス加工のことなら、薄板プレス加工センターまで!

薄板プレス加工センターを運営する株式会社ナカトガワ技研は、宮城県石巻市で順送プレス金型の製造をつづけて35年、「知る人ぞ知る」東北最大手の試作順送金型メーカーです。

当社では、金型製造やプレス加工に必要な設備が全て整った設備体制により、金型の設計製造から検査、プレス加工まで一貫して行うことができます。

またナカトガワ技研の加工技術は、米粒ほどの大きさにも加工することができるのは当たり前。そのような高精度加工を安定的に行う当社の技術力こそが、高精度金型部品加工を実現するためのポイントです。

さらに当社では、累計3,000型の順送金型の製作実績があり、今までの試作品をスケルトンとして全てサンプル保存しております。この蓄積されたサンプルにより構築された当社のアイデア力で、お客様のご要望に応えて様々な金型形状を生み出します。

>>薄板プレス加工センターをもっと知る

 

ナカトガワ技研では、板厚0.03~1.0mmの薄板順送プレス加工を得意としております。 特に試作~中量産用の試作金型の設計・製造に強みがある当社は、試作・中量産のプレス加工にも対応しております。この領域のプレス加工では、当社は負けない自信があります。

薄板プレス加工にお悩みの方、順送金型にお困りの方は、まずは薄板プレス加工センターまでお気軽にご相談ください。

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