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【技術提案】寸法調整工程を設けて厳しい寸法公差にも応える金型設計

こちらは、寸法公差が非常に厳しく、かつコストも抑えてほしいという高難易度なFPCコネクタ端子用金型の製作依頼に対して、寸法調整工程を設けて厳しい寸法公差にも応えつつ、独自の試作順送プレス金型でコストを抑えることにも成功した、技術提案事例です。

 

Before:寸法公差±0.007mmのコネクタ端子用金型の製作を、コストを抑えてお願いしたい…

お客様からは、リン青銅(C5240R-XSH)製のFPCコネクタ端子の試作金型について製作依頼をいただきました。中でもご要望としては、とにかくコストを抑えてほしいとのことでした。

製品の詳細をお伺いしたところ、まず公差が非常に厳しい製品であることが判明しました。今回のような板厚が0.08mmの薄板プレス製品では、通常の寸法公差は±0.02,3mm程度となります。しかし今回のFPCコネクタ端子は、
寸法公差が±0.007mmという非常に厳しい公差が要求される製品でした。特にH型の幅寸法が厳しく、接点部や端子幅の精度をいかに担保するかが重要でした。

 

 

After:順送プレス金型をコンパクトにしつつ、寸法調整工程を設けて厳しい寸法公差にも応える!

C5240R-XSH製 FPCコネクタ端子

そこで当社では、順送プレス金型をコンパクトにしつつ、厳しい寸法公差にも応えるように、様々な技術提案をいたしました。

まず寸法公差については、金型部品の精度が大きく影響します。また、順送プレス加工だと位置のズレも寸法公差に大きく影響するため、当社ではピッチのズレや端子のフレを見越して、寸法を調整できる工程を設けました。端子形状をどんなに高精度な金型部品で抜いたとしても、その後には端子部が開いたり閉じたりしてしまいます。特に狭ピッチだったり、端子が長い薄板プレス部品の場合は、この寸法調整のための工程が必須となります。

一方で金型費用を抑える必要がありましたが、金型費用を抑える方法は、①工程圧縮、②金型サイズを小さくする、③部品点数を減らす、の3通りに概ね集約されます。しかしどれもやりすぎてしまうと精度低下につながってしまうリスクもございます。そのため、1つの抜きを1つの入れ子で行っていたところを、複数の抜きを1つの入れ子で行う等の変更が有効になります。

 

>>実際の製品事例はこちら

 

 

 

今回の提案ポイント:材質特性や形状を考慮した、順送プレス金型の最適なレイアウト設計

今回のFPCコネクタ端子についても、当社独自技術が積み込まれた試作順送プレス金型と、寸法公差±0.001を実現する高精度金型部品、工程短縮を行う技術提案によって、高精度な薄板プレス加工を実現することができました。

ナカトガワ技研の試作順送プレス金型は、コストを抑えつつも精度は量産金型と同等レベルで製造することができます。試作用の順送プレス金型を製作できる金型メーカーをお探しの方は、ぜひ当社までご相談ください。

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薄板プレス加工センターを運営する株式会社ナカトガワ技研は、宮城県石巻市で順送プレス金型の製造をつづけて35年、「知る人ぞ知る」東北最大手の試作順送金型メーカーです。

当社では、金型製造やプレス加工に必要な設備が全て整った設備体制により、金型の設計製造から検査、プレス加工まで一貫して行うことができます。

またナカトガワ技研の加工技術は、米粒ほどの大きさにも加工することができるのは当たり前。そのような高精度加工を安定的に行う当社の技術力こそが、高精度金型部品加工を実現するためのポイントです。

さらに当社では、累計3,000型の順送金型の製作実績があり、今までの試作品をスケルトンとして全てサンプル保存しております。この蓄積されたサンプルにより構築された当社のアイデア力で、お客様のご要望に応えて様々な金型形状を生み出します。

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ナカトガワ技研では、板厚0.03~1.0mmの薄板順送プレス加工を得意としております。 特に試作~中量産用の試作金型の設計・製造に強みがある当社は、試作・中量産のプレス加工にも対応しております。この領域のプレス加工では、当社は負けない自信があります。

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