こちらは、曲げ形状とR精度が非常に厳しく、トライ段階でクラックが発生していたコンタクト端子用金型の製作依頼に対して、お客様に現状の課題を詳細にお伝えして、加工可能な形状に製品を変更するご提案をした、技術提案事例です。
Before:曲げ形状とR精度が非常に厳しく、トライ段階でクラックが発生しまう…
お客様からは、コルソン合金製のコンタクトを生産するための量産順送プレス金型の製作について、ご相談をいただきました。しかし当初は、曲げ形状とR精度が非常に厳しく、トライ段階でクラックが発生してしまいました。
特にコンタクトの根元のZ曲げ部分が折れやすくなっていたため、どうすれば量産時に安定した継続精度を維持することができるのかを検討いたしました。
After:コンタクトの形状を加工可能な形状に変更するVE提案!
そこで当社からは、お客様に現状の課題を詳細にお伝えして、加工可能な形状に製品を変更するご提案をいたしました。
結果として、お客様からの製品設計の変更許可もいただき、無事にクラックの発生しないコンタクトを量産生産することができたとのことです。
今回の提案ポイント:実現が不可能な形状の場合は、具体的な技術提案いたします!
当社は順送プレス金型メーカーのため、基本的にはお客様からいただいた図面通りに製品を作るための金型をいかに精度よく作れるかが付加価値だと考えております。しかし場合によっては、お客様の思う形を実現することがどうしても困難な場合もあります。
そのような際に当社では、製品の設計変更に関する技術提案も行っております。製品の形状全体が実現困難ということは少なく、特にここだけクラックが発生してしまう、といった部分的な課題が多くなるのが薄板プレス加工品です。そのため当社でも、部分的に課題を明確に抽出した上で、その課題をどのように解決すべきかを様々な視点でご提案いたします。今回は製品形状の変更提案でしたが、薄板プレス加工品の場合はクラックや割れ、バリ等の材質に起因する課題も多くなるため、材質変更も当社ではご提案しております。
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薄板プレス加工センターを運営する株式会社ナカトガワ技研が作成した、数種類のハンドブックをすべて無料でダウンロードできます。順送プレス金型や薄板プレス加工など、幅広く設計者の方々のための情報をまとめています。1つだけの資料ダウンロードから、すべてまとめてダウンロードもできます。
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薄板プレス加工センターを運営する株式会社ナカトガワ技研は、宮城県石巻市で順送プレス金型の製造をつづけて35年、「知る人ぞ知る」東北最大手の試作順送金型メーカーです。
当社では、金型製造やプレス加工に必要な設備が全て整った設備体制により、金型の設計製造から検査、プレス加工まで一貫して行うことができます。
またナカトガワ技研の加工技術は、米粒ほどの大きさにも加工することができるのは当たり前。そのような高精度加工を安定的に行う当社の技術力こそが、高精度金型部品加工を実現するためのポイントです。
さらに当社では、累計3,000型の順送金型の製作実績があり、今までの試作品をスケルトンとして全てサンプル保存しております。この蓄積されたサンプルにより構築された当社のアイデア力で、お客様のご要望に応えて様々な金型形状を生み出します。
ナカトガワ技研では、板厚0.03~1.0mmの薄板順送プレス加工を得意としております。特に試作~中量産用の試作金型の設計・製造に強みがある当社は、試作・中量産のプレス加工にも対応しております。この領域のプレス加工では、当社は負けない自信があります。
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