• side-contact-banner
  • side-contact-document

順送プレス金型の価格を左右する要因とは?費用相場とコストダウン戦略

順送プレス金型

順送プレス金型の費用はどのように決まるのでしょうか?順送プレス金型は、複数の工程を1つの金型内で連続して行うことで、大量生産に適した加工方法です。しかし、その金型費用は設計や加工精度、部品点数、材料選定によって大きく変動します。

また、試作段階から量産を見据えた費用計画を立てることは、トータルコストの最適化に不可欠です。さらに、設計や製作段階でのコストダウン戦略を実践することで、無駄なコストを削減しながら品質を維持することが可能になります。

 

本記事では、順送プレス金型の価格を左右する主な要因を詳しく解説し、費用相場やコストダウンのポイントについてご紹介します。順送プレス金型の導入を検討している方、コスト削減を目指している方は、ぜひ最後までご覧ください。

 

 

順送プレス金型とは?

順送プレス金型とは、一つの金型内に複数の工程を組み込み、材料を連続的に送りながら、複数の加工を順に行うプレス金型のことです。順番に材料を送り加工するプレス金型ということで一般的に順送型と呼ばれています。

この金型を使用することで、単発プレス金型のように工程ごとに金型を交換する必要がなく、一連の加工を自動で行うことができます。複雑な形状の製品を効率よく大量生産するのに適しており、特に薄板プレス加工において、その能力が発揮されます。

>>順送金型とは?

 

順送プレス加工の概要と特徴

順送プレス加工は、コイル状の材料(フープ材)をプレス機にセットし、金型内で複数の工程を連続して行う加工方法です。具体的には、材料の送り、穴あけ、曲げ、切断といった複数の工程が、一つの金型内で自動的に行われます。このため、単発プレス加工に比べて加工速度が速く、高い生産性を実現できます。また、精度の高い加工を安定して行うことができるのも大きな特徴です。しかし、金型構造が複雑になるため、金型費用が高額になりがちであるという側面もあります。

 

単発プレス金型との違い

単発プレス金型は、一つの金型で一つの加工工程のみを行うプレス金型です。単発プレス加工では、工程ごとに金型を交換する必要があり、複雑な形状の製品を加工する際には、多くの手間と時間がかかります。このため、多品種少量生産や、試作品の製作など、比較的生産量が少ない場合に用いられることが多いです。一方、順送プレス金型は、複数の工程を一つの金型で行うため、大量生産に適しているという違いがあります。単発プレス金型は構造が比較的単純なため、金型費用は抑えられますが、生産効率は順送プレス金型に劣ります。

>>順送プレス金型と単発プレス金型の違いとは?

 

(左が量産型、右が単発型です)

 

 

なぜ順送プレス金型の費用相場を知る必要があるのか?

順送プレス金型の費用相場は、あまり公開されていないためわからないという方も多いかと思います。それでも、なぜ順送プレス金型の費用相場を知る必要があるのか、そこには大きく2つの理由があります。

 

プレス金型の価格が製品コストに与える影響

プレス金型の価格は、製品の製造コストに直接的な影響を与えます。特に順送プレス金型は、複雑な構造を持つため、単発プレス金型と比較して製造コストが高くなる傾向があります。金型費用は、製品の量産時に発生するコストに大きく影響し、製品単価を決定する重要な要素となります。そのため、金型の費用を正確に把握し、製品のコスト構造全体を最適化する必要があります。

 

試作から量産までを見据えた費用計画の重要性

プレス加工における製品開発は、試作段階から量産段階へと進む過程で、費用が大きく変動します。試作段階では、製品の機能や形状を確認するための原理試作と、量産を前提とした量産試作があり、それぞれで使用する金型や加工方法が異なります。

原理試作では、金型レスの加工方法や単発プレス金型が用いられることが多く、量産試作では、量産を想定した順送プレス金型が使用されます。量産試作では、量産と同等の精度で多数の試作品を製造できるため、量産を見据えた評価が可能ですが、金型製作費が高くなる傾向があります。そのため、試作段階から量産を見据えた費用計画を立てることは、開発コストを抑制し、スムーズな量産移行を実現するために非常に重要です。特に、量産を前提とした順送プレス金型を使用する場合、初期投資が大きくなるため、費用対効果を慎重に検討する必要があります。

>>試作には2種類ある!?原理試作と量産試作の違いについて

>>量産試作の設計から製造までの過程をご紹介!

>>量産プレス金型へのつなぎ対応・更新対応を解決する方法とは?

>>フープ品が必要となる「量産前の開発試作段階」で求められる試作順送プレス加工

 

これらの点を踏まえ、順送プレス金型の費用相場を理解することは、製品開発の各段階において、適切な費用計画を立て、製品コストを最適化するために不可欠です。

 

 

順送プレス金型の費用相場

下記は、実際に当社で製作した順送プレス金型の費用相場です。もちろんサイズや仕様によって振れ幅は大きくなりますので、予めご了承ください。

 順送プレス金型種類 金型費用相場
 試作 100万円~600万円
 量産 150万円~千数百万円

 

どちらにも共通いたしますが、価格が安くなるケースは、順送プレス金型内で工程数が少なく、サイズ小さめになると、比較的費用が下がります。一方で、工程数が多く、サイズ大きめ、さらに要求精度も高い場合は、どうしても金型費用は相場より高くなってしまいます。

 

 

順送プレス金型の価格を左右する要因

順送プレス金型の費用相場は、金型の構造、部品点数、精度、使用材料など、多くの要因によって変動します。

1.金型構造の複雑さ

複雑な形状の製品を加工するためには、複雑な金型構造が必要となり、費用が増加します.。順送金型は、1つのコアに対して様々な部品が配置されているため、単発金型よりも複雑な設計になっています。順送金型は1つの金型内に複数の工程が設置されているため、非常に複雑な構造になります。金型の内部に小さな工場ができているようなイメージです。

 

2.部品点数と精度

金型自体の部品点数が多く、高い精度が要求されるほど、金型部品の加工や金型の組立に手間がかかり、費用が高くなります。 

 

3.金型設計ノウハウ

順送プレス金型は上記のように非常に複雑な構造のため、高度な金型設計ノウハウが必要になります。このノウハウの有無や採用具合によって、順送プレス金型の費用は大きく左右されます。

 

4.金型材料

高強度・高耐摩耗性の材料を使用すると、金型寿命が向上しますが、材料費は高くなります。また、金型サイズが大きくなると、もちろん材料費は高くなります。

 

5.調達or内製

基本的に当社では金型部品の内製を行っておりますが、内製が困難な部品や、指定調達の場合は、費用は高くなります。例えば、丸物の金型部品を超硬で材料指定いただくと、内製できず購入品になるため、費用が高くなります。またよくあるケースですが、ガイドをM社やF社のようなカタログ品で指定いただく場合も、調達コストが入るため、高くなる傾向になります。

 

結局のところは、要求仕様の度合い

上記にように様々な理由がありますが、結局のところは要求仕様の多さによって金型費用は変動します。精度や構造、予備部品の製作数等、仕様を細かく指定いただく分だけ、こだわりの分だけ、金型費も高くなる傾向になります。また製作実績がないような金型の場合は、製作可否は問題ないものの、慣れていないため安全率を高く見積る傾向があります。

 

 

試作金型と量産金型の費用相場の違い

試作金型と量産金型では、目的と要求精度が異なるため、費用相場にも違いがあります。

試作金型

量産金型と同等の精度を維持しながら、短納期・低コストが求められます。原理試作では、機能や形状の確認が主目的となるため、金型レス加工(レーザー、エッチング、3Dプリンターなど)や、順送プレス金型よりも安価な単発プレス金型が用いられます。一方、量産試作では、量産ラインを見据えた品質評価を行うため、試作順送プレス金型を使用します。ナカトガワ技研は、独自の加工方法や治具の内製化により、これらの要求に応えています。同社は、特許を取得した標準化システム(金型を共通ユニットとサブユニットに分けて位置決めを行う機構を搭載)により、金型製造にかかるリードタイムの短縮を実現しています。

 

量産金型

耐久性が重視され、長期間安定した生産が可能な構造が求められます。量産金型は、多数の部品を安定して生産するために、高強度・高耐摩耗性の材料を使用し、精密な加工が施されます。また、金型構造も複雑になり、部品点数も増加する傾向があります。

 

 

順送プレス金型製作費用の内訳

順送プレス金型の製作費用は、大きく分けて以下の項目で構成されます。

・設計費用:金型設計に必要な費用。 製品図面を基に、プレス工程の設計、金型構造の設計などを行います。 

・材料費:金型に使用する材料の費用。 金型寿命を向上させる高強度・高耐摩耗性の材料を使用すると、材料費は高くなります。

・加工費:金型部品の加工にかかる費用。 切削、研磨、放電加工など、様々な加工方法を用いて金型部品を製作します。 部品点数が多く、高い精度が要求されるほど、加工や組立に手間がかかり、費用が高くなります。

・組立調整費:製作した金型部品を組み立て、調整する費用。 金型が設計通りに機能するかを確認し、必要に応じて修正を行います。

・トライ費用:試作プレスを行い、製品の品質を確認するための費用。 顧客の要望に近いプレスを使用しトライを行い、問題点の洗い出しを行います。

 

 

順送プレス金型のコストダウン戦略

順送プレス金型のコストダウンは、設計段階と製作段階の両面から戦略的に取り組む必要があります。

 

設計段階でのコストダウン

・工程集約パーツの活用

複数の工程を1つのパーツに集約することで、部品点数を削減し、コストを削減します。工程集約パーツは、分割パーツで複数の工程ごとに必要だったパーツを、工程集約した1パーツのみで製造可能にします。これにより、部品点数削減によるコストメリットにつながります。

 

・標準化されたダイセットの利用

標準化されたダイセットを使用することで、設計・製作コストを削減し、納期を短縮します。ナカトガワ技研では、特許を取得した標準化システム(金型を共通ユニットとサブユニットに分けて位置決めを行う機構を搭載)により、金型製造にかかるリードタイムの短縮を実現しています。

 

・多数個取りによる生産性向上

2条取りホールドダウン

1回のプレスで複数の製品を同時に加工することで、生産性を向上させ、製品あたりのコストを削減します。ただし、取り数が多くなると金型構造が複雑になる、金型コストが高騰する、製品寸法にバラつきが出やすくなる等のデメリットも生じます。狭いピッチの製品では、基本的に直列多数個取りが選択され、通常のピッチの製品の場合で二条取りしたい場合や、生産性を高めて量産したい場合は、横方向での広がりである並列での多数個取りが選択されます。

 

>>試作順送プレス金型の製造における2つのポイント

>>工程集約パーツと分割パーツの違いとは?

>>【技術提案】工程集約パーツによるスリット抜き加工でコストダウン

 

製作段階でのコストダウン

・社内一貫生産体制の構築:金型設計・製造からプレス加工まで一貫して行うことで、外注費を削減し、品質管理を徹底します。ナカトガワ技研では、金型部品をすべて内製することで、社内で一貫した試作金型の生産体制を構築しています。

 

・特許技術や独自のノウハウの活用:独自の金型設計ノウハウや特許技術を活用することで、効率的な金型製作を実現し、コストを削減します。ナカトガワ技研は、ダイセット標準化で特許を取得し、工程短縮を実現する金型部品の製造、試作に特化した冶具の開発、さらには試作専用のデータベースまで完備しています。

 

 

試作順送プレス金型におけるコストダウンのポイント

試作順送プレス金型におけるコストダウンは、短納期化と両立させることが重要です。

・コアパーツのみ製作による短納期化とコスト削減:特許技術を取得した独自の試作金型で、コアパーツのみの製作で試作金型を製造することにより、短納期化とコスト削減を実現します。ナカトガワ技研では、試作順送プレス金型ではサブユニットのみの製造にて対応することで、短縮した分の時間をサブユニットの設計や高精度パーツの製造に充てています。

 

・試作専用データベースの活用

試作専用のデータベースを完備することで、過去の事例を参考に効率的な設計を行い、コストを削減します。ナカトガワ技研の社員は、試作プレス部品はすべて「スケルトン」として社内に蓄積しており、試作開発を行うとき、躓いた際は、過去の実績であるスケルトンを見返しながら、日々議論をしています。

 

・工程短縮パーツの提案:従来の複数のパーツが必要だったレイアウト設計に対して、パーツを一体化した工程短縮パーツに変更することで、納期短縮やコスト削減をすることができます。ナカトガワ技研では、累計3000型にも及ぶ順送プレス金型の設計提案に基づくノウハウにより、工程短縮パーツ等の様々な金型技術提案を行い、顧客への納期短縮に貢献します。

 

 

 

量産順送プレス金型のコストダウン戦略

量産順送プレス金型におけるコストダウンは、量産開始までの期間を短縮し、安定した生産体制を構築することが重要です。

 

・つなぎ量産金型の活用

試作金型を量産金型として一時的に使用することで、初期投資を抑制し、量産開始までの期間を短縮します。 ナカトガワ技研のつなぎ量産金型は日本一の自負があり、顧客からも高評価を得ています。これにより、量産金型の立ち上げにかかる時間とコストを削減できます。

 

・量産開始までの期間短縮:試作段階から量産まで一貫して対応することで、スムーズな移行を実現し、量産開始までの期間を短縮します。 金型設計・製造からプレス加工まで一貫対応できる設備体制を整えることで、万が一製品の不良が生じた際でも、どの工程に問題があるのかをすぐに突き止めることができ、顧客にスピーディーに薄板プレス加工品を届けることができます。

 

・独自のプレス加工ネットワークの活用:独自のプレス加工ネットワークを構築することで、業界内でも超低価格を誇る量産プレス加工を実現します。 顧客のキャパが不足している時や、サプライヤーに枠が足りない時は、このネットワークを活用することでコストを抑えた量産体制を構築できます。

これらの戦略により、ナカトガワ技研は量産金型におけるコストダウンを実現し、顧客に競争力のある価格で高品質な製品を提供しています。

 

 

 

順送プレス金型の費用対効果を高めるため

順送プレス金型の費用対効果を最大化するためには、以下のポイントが重要です。

・金型メーカー選び:金型はプレス加工の品質、精度、コストを大きく左右します. 適切な金型メーカーを選ぶことが、費用対効果を高める第一歩です。

 

・初期段階での詳細な打ち合わせ:製品の仕様、数量、納期、予算などを明確化し、メーカーと共有することで、最適な金型設計・製造プランを策定できます。その際に、何は仕様として指定しなければいけないのか、金型メーカーから設計や製作がしやすいようにできる点はないか、という妥協点を模索することが重要です。

 

不具合対策:プレス加工における打痕、反り、ねじれ等の不具合に対する対策を事前に検討し、金型設計に反映させることで、不良品の発生を抑制し、プレス生産時まで考慮したトータルコストを削減できます。

 

・金型構造の最適化:工程集約パーツや標準ダイセットシステムなどの技術を活用し、金型構造を最適化することで、金型製作コストやリードタイムを削減できます。

 

・短納期対応:短納期対応が可能なメーカーを選ぶことで、製品開発期間を短縮し、市場投入までの時間を短縮できます。

 

・一貫生産体制:金型設計・製造からプレス加工、検査まで一貫して行うメーカーを選ぶことで、トラブル発生時の対応が迅速になり、リードタイムを短縮できます。

 

 

ナカトガワ技研だからこそ可能な順送プレス金型のコストダウン提案

ナカトガワ技研は、長年にわたり培ってきた技術力と実績、そして独自の生産体制により、順送プレス金型の費用対効果を最大化するための様々な提案が可能です。

・独自の試作金型設計:特許技術を取得した独自の試作金型により、コアパーツのみの製作で試作金型を製造し、短納期化とコスト削減を実現します。

 

・試作専用データベースの活用:過去の事例を参考に、効率的な設計を行い、コストを削減します。

 

・工程集約パーツの提案:従来の複数のパーツが必要だったレイアウト設計に対して、パーツを一体化した工程短縮パーツに変更することで、納期短縮やコスト削減を実現します。

 

・つなぎ量産金型の活用:試作金型を量産金型として一時的に使用することで、初期投資を抑制し、量産開始までの期間を短縮します。

 

高精度な金型部品加工:社内で一貫して順送プレス金型の設計・製作を行い、常に金型や金型部品の高精度化を目指します。

 

手厚いサポート体制:初期段階での詳細な打ち合わせから、不具合対策、量産サポートまで、お客様の様々なニーズに合わせた手厚いサポートを提供します。

これらの提案により、ナカトガワ技研はお客様の順送プレス金型の費用対効果を最大化することができます。

 

 

薄板プレス加工センターの薄板プレス加工の特徴

薄板プレス加工センターを運営する株式会社ナカトガワ技研は、宮城県石巻市で順送プレス金型の製造をつづけて35年、「知る人ぞ知る」東北最大手の試作順送金型メーカーです。

当社による薄板プレス加工・順送金型の特徴は、主に下記の通りです。

 

様々な薄板プレス製品の加工実績

薄板プレス加工センターを運営する株式会社ナカトガワ技研では、これまでに様々な薄板プレス加工を行ってまいりました。業界としては、電子機器業界から自動車、産業機器向けに、国内外問わず様々な場所で当社製の薄板プレス加工品が使用されています。

板厚は0.05mmまでの薄いコンタクトの製造実績もございます。またピッチに関しても、0.35mmといったマイクロピッチコンタクトも多数製造実績がございます。

形状に関しては、単純な抜き形状から、先端部分を曲げ加工したR接点形状や、芯金が入らないバネ構造、高精度曲げ加工によるBOX・シェル形状のような、様々な形状の薄板プレス加工品を製造してまいりました。

 

>>コネクタとは?特徴と種類について

>>コンタクトのプレス加工における6つのポイント

>>リードフレームについて徹底解説!

>>スルーホールを傷つけないプレスフィット接続とは?

>>はんだ接続からプレスフィット端子に変更して製品への熱影響削減!

>>圧着端子について徹底解説!

>>0.64コネクタ端子の順送プレス加工のポイント

>>ホールドダウンとは?

>>高耐熱コネクタとは?高耐熱コネクタに求められる機能とプレス加工技術について解説!

 

 

幅広い薄板プレス加工への対応力

上記のような様々な製品の薄板プレス加工に対応するには、薄板プレス加工のノウハウが求められます。特に順送金型を用いた量産前試作から量産段階での薄板プレス加工では、大量生産を前提とした中で、品質とコストのバランスを取った薄板プレス加工の技術が必要となります。詳細は下記をご覧ください。

 

>>リン青銅のC5210とは?プレス加工のポイントについても解説!

>>高速精密薄板プレスには、C型と門型のどちらが最適?

>>順送プレス加工品をバラバラの個片にするメリットと方法について

>>順送プレス加工で多数個取りする方法とは?

>>順送プレス加工で薄板を丸め加工するための9つのポイント

>>0.05mm以下の極薄板プレス加工をするための方法とは?

>>連続端子とは?連続端子を制作する際の注意点を解説!

>>連続端子におけるキャンバーとツイストとは?対策方法を解説!

 

 

薄板プレス加工のトラブル解決力

順送金型による薄板プレス加工では、バリや反り、カス上がり、打痕などのプレス加工特有の問題も多く発生します。しかし当社では、量産前試作段階での品質・機能確認のための薄板プレス加工品を数多く製作してきた実績をもとに、薄板プレス加工におけるトラブル解決力を磨いてきました。詳細は下記をご覧ください。

 

>>コンタクトのプレス加工における6つのポイント

>>プレス加工のマッチングに関する4つのポイント

>>順送プレス加工における4つの反り対策方法とは?

>>抜きバリを抑えるための4つのポイント

>>カス上がりの原因と対策とは?薄板プレス加工におけるカス上がりについて解説!

>>プレス加工における打痕の原因と対策とは?

 

 

お客様から選ばれ続けるサービス対応力と安心感

当社では、ロット1万~300万の薄板部品の試作プレス加工から、試作順送金型、量産順送金型まで一貫生産を行っております。特に試作順送プレス金型に関しては、多くのお客様から好評のお声をいただいております。

>>お客様の声を見る

 

こちらの動画では、薄板プレス加工センターの順送プレス加工をスケルトンをもとにご紹介しております。

 

>>順送プレス金型のスケルトンとは?

 

 

薄板プレス加工センターの製品事例

続いて、薄板プレス加工センターによる製品事例をご紹介いたします。

 

試作プレスフィット端子

試作プレスフィット端子

こちらは自動車業界で使用されるC7025-TM03製のプレスフィット端子です。板厚は0.64mm、ピッチは2.2mmで、試作順送金型にて製造いたしました。

プレスフィット端子は、穴部分の抜き加工が最も難易度が高くなります。こちらのプレスフィット端子についても、板厚0.64mmに対して、幅0.3mmの薄肉へ行う抜き加工で、プレスフィット部の断面対角寸法公差は±0.03mm、さらにプレスフィット部のスリット抜きについては0.5t以下という、高難易度の薄板プレス加工品でした。

>>詳細はこちら

 

 

C5240R-XSH製 FPCコネクタ端子 

C5240R-XSH製 FPCコネクタ端子

こちらは、電子部品として使用される、リン青銅(C5240R-XSH)製のFPCコネクタ端子です。板厚は0.08mm、ピッチは0.9mmで、試作順送金型にて製造いたしました。

FPCコネクタ用端子部品は、当社でも多数の取り扱い実績がございますが、今回は最小公差±0.007という高精度なプレス加工品でした。またお客様からは、とにかくコストを抑えてほしいとのことで、ご要望にあわせるために金型をコンパクトにして対応いたしました。

>>詳細はこちら

 

 

C5210RHQ-XSH製 曲げR付き圧着端子

C5210RHQ-XSH製 曲げR付き圧着端子

こちらは、リン青銅(C5210RHQ-XSH)製の圧着端子です。板厚は0.15mm、ピッチは5mmで、量産順送金型にて製造いたしました。

このリン青銅は、非常に硬い材料として知られており、クラックが起きやすい点がお客様としても課題認識されていました。しかし当社では、曲げ工程に工夫を凝らすことで、クラックの発生を防ぐことに成功いたしました。

また曲げR部分は板厚の1/2である0.075mmとなり、非常に精度も求められる難易度の高いプレス加工品でした。

>>詳細はこちら

 

 

車載向け2段丸め加工コネクタ用端子部品

車載向け2段丸め加工コネクタ用端子部品

こちらは、銅合金(MZC1R-H)製の車載用コネクタ部品です。板厚は0.35mm、ピッチは16.5mmで、量産順送金型にて製造いたしました。

写真の通り2段で行った丸め加工です。丸め公差は±0.025mmで、同軸精度は0.05mmという高精度プレス加工品です。

>>詳細はこちら

 

3回折り返し曲げコネクタ用端子

3回折り返し曲げコネクタ用端子

こちらは、車載用部品として使用される、リン青銅(C5210R)製の3回折り返し曲げコネクタ用端子です。

3回の折り返し曲げ加工を順送プレス加工にて行っています。この寸法公差が±0.1mmとなり、さらに上面と底面の平行度が0.05、対称度も0.16という高精度なコネクタ用端子部品です。

>>詳細はこちら

 

 

コルソン合金製 Box曲げ試作コネクタ端子

コルソン合金製 Box曲げ試作コネクタ端子

こちらの端子は、U曲げ部からバネ形状があり、その先にBOX形状が繋がっている複雑形状製品です。

薄板プレス加工センターは独自の試作順送プレス金型用の標準ベースを、多彩なバリエーションで取り揃えています。そのため、加工ステージ数が40程必要な製品であっても、他社よりも低コストでの製作が可能です。

 

>>詳細はこちら

 

>>コネクタ用端子の製品事例 一覧はこちら

>>製品事例一覧を見る

 

 

薄板プレス加工センターでは、順送プレス金型の試作に関する資料を公開中!

 

薄板プレス加工センターを運営する株式会社ナカトガワ技研が作成した、数種類のハンドブックをすべて無料でダウンロードできます。順送プレス金型や薄板プレス加工など、幅広く設計者の方々のための情報をまとめています。1つだけの資料ダウンロードから、すべてまとめてダウンロードもできます。

1分でフォーム登録完了、すぐに資料をダウンロードできます!興味のある資料を以下よりダウンロードしてみてください!

>>資料ダウンロードはこちら

 

順送プレス金型のことなら、薄板プレス加工センターまで!

薄板プレス加工センターを運営する株式会社ナカトガワ技研は、宮城県石巻市で順送プレス金型の製造をつづけて35年、「知る人ぞ知る」東北最大手の試作順送金型メーカーです。

当社では、金型製造やプレス加工に必要な設備が全て整った設備体制により、金型の設計製造から検査、プレス加工まで一貫して行うことができます。

またナカトガワ技研の加工技術は、米粒ほどの大きさにも加工することができるのは当たり前。そのような高精度加工を安定的に行う当社の技術力こそが、高精度金型部品加工を実現するためのポイントです。

さらに当社では、累計3,000型の順送金型の製作実績があり、今までの試作品をスケルトンとして全てサンプル保存しております。この蓄積されたサンプルにより構築された当社のアイデア力で、お客様のご要望に応えて様々な金型形状を生み出します。

>>薄板プレス加工センターをもっと知る

 

ナカトガワ技研では、板厚0.03~1.0mmの薄板順送プレス加工を得意としております。 特に試作~中量産用の試作金型の設計・製造に強みがある当社は、試作・中量産のプレス加工にも対応しております。この領域のプレス加工では、当社は負けない自信があります。

薄板プレス加工にお悩みの方、順送金型にお困りの方は、まずは薄板プレス加工センターまでお気軽にご相談ください。

>>製品事例を見る

>>よくある質問を見る

>>ご相談・お問い合わせはこちら

ページ上部へ