車載用C2600R-H製ターミナル

こちらは、車載用途のC2600R-H製ターミナルです。板厚0.64mm、ピッチ4mmで、量産順送プレス金型にて製造しております。

本ターミナルは、長さが12mm異なる2種類の製品に対応できるCHG（チェンジ）仕様で、同一金型での高効率生産を可能にしています。しかし、異なる長さの製品間で厳密な精度を維持することは、金型設計において大きな課題となります。また、TAB側端子がマッチングNGだったため、一体抜きでの加工が必要となり、より複雑な金型構造と高度な加工技術が求められました。さらに、端子長が35mmと長尺であるにもかかわらず、先端振れ量を0.05mm以内という極めて厳しい公差で管理する必要があり、非常に難易度が高い製品でした。

当社では、長年培ってきた精密金型設計のノウハウを活かし、これらの難題を克服いたしました。長さ違いの2機種に対応するCHG構造を精密に設計し、切り替え時も安定して高精度を維持する金型を実現いたしました。TAB側のマッチング問題を解決するための一体抜き加工においては、複雑な形状を正確に成形できる金型構造と加工条件を確立しました。また、長尺端子特有の振れ量を抑制するため、材料送りの安定化と金型の微調整を徹底することで、35mmの長尺でも先端振れ量0.05mm以内という高精度を達成し、高品質なターミナルの量産を可能にしました。

当サイトを運営するナカトガワ技研では、薄板プレス部品においてお客様の複雑なご要望に対し、単に「できない」と終わらせるのではなく、どのような形状や条件であれば作成可能かを検討し、様々な角度から技術提案をいたします。
高精度かつ多機能な車載用ターミナルの順送プレス加工のことなら、ぜひ薄板プレス加工センターまでお問い合わせください。