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【技術提案】パンチ形状変更による突き出し部の強度向上&テーパー曲げの精度向上

こちらは、板厚と同等サイズのパンチでは突出し加工時に折れてしまい、さらにテーパー付きの曲げ加工もある難易度が高い薄板プレス部品に対して、特殊なパンチ形状にすることで折れずに突出し加工を可能にし、ガイドを付けて高精度な曲げ加工を実現した技術提案事例です。

 

Before:板厚と同等サイズのパンチでは突出し加工時に折れてしまう…

お客様からご依頼いただいたこちらのベースでは、板厚以上の高さが必要なΦ1mmの突出し加工があり、かつ径が小さいため、金型部品強度の問題がありました。具体的には、板厚t0.8mmに対してΦ1mmというサイズでした。Φ1mmの突出しの場合、加工するには直径よりもやや小さなパンチを使用する必要があるため、実際のパンチサイズはΦ0.8mmとなり、板厚と同等サイズのパンチでなければいけません。

しかし板厚と同等サイズのパンチ部品で突出し加工をすると、どうしても強度不足となってしまうため、パンチの折れ等のトラブルが多発してしまいます。

SPCC製 車載用ベース

また写真の通り、一部の曲げにはテーパーとなっている箇所があります。このようなテーパー付きの曲げ部品の場合、ただ90度に曲げればいいというわけではないため、曲げた先のフレをどれだけ精度高くできるかがポイントでした。

 

 

After:特殊なパンチ形状にすることで折れずに突出し加工が可能に!

SPCC製 車載用ベース

そこで薄板プレス加工センターを運営する株式会社ナカトガワ技研では、様々な技術提案を行い、今回の事例を実現させました。

まず突出し部分については、パンチ形状を特殊形状に変更することで対応いたしました。通常のパンチでは、パンチ形状がそのまま長手方向に伸びるため、普通であればΦ0.8mmの細長い円柱のような形状になります。しかしそれではパンチが折れてしまうため、パンチの土台部分の強度を強くするような特殊パンチ部品の設計を行い、板厚と同等サイズのパンチで突出し加工することができるようになりました。

また曲げ部分については、曲げ加工時にガイドをつけることで、寸法公差を満足させることができました。

当社のプレス加工品の中では比較的厚い順送プレス加工でしたが、様々な工夫を凝らすことで、無事に製品を形にすることができ、お客様からも喜びの声をいただくことができました。

>>実際の製品事例はこちら

 

 

今回の提案ポイント:金型部品から一貫生産するからこそ可能な順送プレス加工&3次元形状を形にするアイデア力

当社では順送プレス金型の製造をすべて社内で一貫して行っております。金型の製造に必要な設備を社内で揃えており、累計3000型もの製作実績を社内で蓄積してきました。金型部品の製造を外注しないため、他社よりもいち早く試作プレス加工品をお客様に、最短2週間でお届けすることができるのです。また社内ですべて完結させるからこそ、設計部隊が理想とする金型部品を現場ですぐに形にすることができるのです。

    

また当社の強みは、試作順送プレス金型の一貫生産を行うことができる設備体制、高精度金型部品を製造できる技術力、そこにあわせて「アイデア」を組み合わせることができることです。ナカトガワ技研は創業以来、累計3000型にも及ぶ試作順送プレス金型の製造を行ってきました。その際に発生する試作サンプルを「スケルトン」として、数千種類にも及ぶサンプルを保管しております。 このスケルトンは、実績の積み重ねによる産物であり、簡単に真似できるものではありません。このスケルトンを元にして当社のエンジニアが繰り返し議論をすることで、当社のアイデアがどんどん醸成されていきます。これこそが、当社が自信を持つところです。

 

詳細は下記をご覧ください!

>>当社の設備紹介

>>薄板プレス加工センターの短納期対応

>>「ロット1万~300万の薄板プレス部品の試作加工」なら、負けない自信があります。

 

 

動画でスケルトンレイアウトをご紹介!

当社のYouTubeチャンネルでは、順送プレス金型のスケルトンを一部公開しております。

 

 

 

>>YouTubeチャンネルはこちら

 

 

薄板プレス加工センターでは、順送プレス金型の試作に関する資料を公開中!

 

薄板プレス加工センターを運営する株式会社ナカトガワ技研が作成した、数種類のハンドブックをすべて無料でダウンロードできます。順送プレス金型や薄板プレス加工など、幅広く設計者の方々のための情報をまとめています。1つだけの資料ダウンロードから、すべてまとめてダウンロードもできます。

1分でフォーム登録完了、すぐに資料をダウンロードできます!興味のある資料を以下よりダウンロードしてみてください!

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薄板プレス加工センターを運営する株式会社ナカトガワ技研は、宮城県石巻市で順送プレス金型の製造をつづけて35年、「知る人ぞ知る」東北最大手の試作順送金型メーカーです。

当社では、金型製造やプレス加工に必要な設備が全て整った設備体制により、金型の設計製造から検査、プレス加工まで一貫して行うことができます。

またナカトガワ技研の加工技術は、米粒ほどの大きさにも加工することができるのは当たり前。そのような高精度加工を安定的に行う当社の技術力こそが、高精度金型部品加工を実現するためのポイントです。

さらに当社では、累計3,000型の順送金型の製作実績があり、今までの試作品をスケルトンとして全てサンプル保存しております。この蓄積されたサンプルにより構築された当社のアイデア力で、お客様のご要望に応えて様々な金型形状を生み出します。

>>薄板プレス加工センターをもっと知る

 

ナカトガワ技研では、板厚0.03~1.0mmの薄板順送プレス加工を得意としております。 特に試作~中量産用の試作金型の設計・製造に強みがある当社は、試作・中量産のプレス加工にも対応しております。この領域のプレス加工では、当社は負けない自信があります。

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