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【技術提案】特殊な曲げ工程設計&変形抑制させる切断構造で高精度スプリング製作を実現

こちらは、複合かつ大きな曲げRでスプリングバックの影響が大きく、繋ぎ位置がV字接続で切断時も歪んでしまう非常に難易度が高いスプリング部品を、特殊な曲げ工程設計&変形抑制させる切断構造で形にすることができた技術提案事例です。

 

Before:複合かつ大きな曲げRでスプリングバックの影響が大きく、繋ぎ位置がV字接続で切断時も歪んでしまう..。

お客様からご依頼いただいたこちらのスプリングは、2本の腕の形状が複合したR形状で、かつ板厚に対して大きいRを設定されている、形状寸法を安定させることが非常に難しい製品でした。

複合したR形状というのは、腕の途中でポイントが区切られていて、ポイント間でRが異なるのですが、それが連続している形状という意味です。

そして板厚よりも大きなRだったため、どうしてもスプリングバックの影響が大きくなってしまうと懸念されました。曲げRが大きくなればなるほど、スプリングバックも大きくなってしまい、また少しのスプリングバックでも大きく開いてしまいます。特に曲げRが板厚の2,3倍になるとスプリングバックの影響が大きく働いてしまいます。

 

また、繋ぎ位置がアンバランスだったため、最終切断時の変形が懸念されました。具体的には、写真で赤丸で囲まれた箇所が繋ぎ位置でした。

通常は対面で繋ぎ位置が設定されますが、今回は製品形状の都合上、どうしてもV字接続のような繋ぎ位置でなければいけませんでした。しかし対面でない繋ぎ位置の場合、切断時に安定性が落ちてしまうため、歪んでしまう恐れがありました。

 

このように、曲げ加工や切断加工において、非常に難易度が高い部品でした。しかし量産が必要となる製品だったため、高精度な薄板プレス加工が可能な企業を探しているところ、別会社様より当社をご紹介いただいたとのことです。

 

 

After:特殊な曲げ工程設計&変形抑制させる切断構造で高精度スプリング製作を実現!

SUS301製 スマホ用スプリング

薄板プレス加工センターを運営する株式会社ナカトガワ技研では、曲げ加工と切断加工、どちらも工夫を凝らすことで、今回の形状を順送プレス加工にて実現させることができました。

曲げ加工では、全体の寸法を安定させるための特殊な曲げ工程設計を取り入れることで、複合かつ板厚比較で大きな曲げRでも高精度な曲げ加工を可能にしました。

また切断加工においては、変形を抑制させるための切断構造を採用しました。

大きくこの2点の工夫によって、今回の高精度スプリング製作を実現しました。

>>実際の製品事例はこちら

 

 

今回の提案ポイント:順送プレス加工ならではのアイデア力&金型設計力

当社でご相談いただくことが多い薄板プレス加工は、板厚同等もしくは半分くらいのRが主体です。そのため今回のような大きな曲げRは珍しい事例とも言えます。

順送プレス加工の特徴は、金型内で複数工程を設けて何度もプレス加工をすることで、製品を平板のロール材から3次元形状を作りだすことができる点です。複数工程あるからこそ、1回のプレス加工で高精度な形状を出す必要はありません。必要に応じて複数回に加工を分けることで、理想とする3次元形状が最終的に完成すれば問題ありません。

当社がこのような薄板プレス加工で3次元形状を思いのままに形にすることができるのは、累計3000型以上にも及ぶ当社の金型レイアウト設計ノウハウと、順送プレス加工で形を生み出すことができるアイデア力にあります。

 

詳細は下記をご覧ください!

>>当社の設備紹介

>>薄板プレス加工センターの短納期対応

>>「ロット1万~300万の薄板プレス部品の試作加工」なら、負けない自信があります。

 

 

動画でスケルトンレイアウトをご紹介!

当社のYouTubeチャンネルでは、順送プレス金型のスケルトンを一部公開しております。

 

 

 

>>YouTubeチャンネルはこちら

 

 

薄板プレス加工センターでは、順送プレス金型の試作に関する資料を公開中!

 

薄板プレス加工センターを運営する株式会社ナカトガワ技研が作成した、数種類のハンドブックをすべて無料でダウンロードできます。順送プレス金型や薄板プレス加工など、幅広く設計者の方々のための情報をまとめています。1つだけの資料ダウンロードから、すべてまとめてダウンロードもできます。

1分でフォーム登録完了、すぐに資料をダウンロードできます!興味のある資料を以下よりダウンロードしてみてください!

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薄板プレス加工品にお悩みの方は、薄板プレス加工センターにお任せください!

薄板プレス加工センターを運営する株式会社ナカトガワ技研は、宮城県石巻市で順送プレス金型の製造をつづけて35年、「知る人ぞ知る」東北最大手の試作順送金型メーカーです。

当社では、金型製造やプレス加工に必要な設備が全て整った設備体制により、金型の設計製造から検査、プレス加工まで一貫して行うことができます。

またナカトガワ技研の加工技術は、米粒ほどの大きさにも加工することができるのは当たり前。そのような高精度加工を安定的に行う当社の技術力こそが、高精度金型部品加工を実現するためのポイントです。

さらに当社では、累計3,000型の順送金型の製作実績があり、今までの試作品をスケルトンとして全てサンプル保存しております。この蓄積されたサンプルにより構築された当社のアイデア力で、お客様のご要望に応えて様々な金型形状を生み出します。

>>薄板プレス加工センターをもっと知る

 

ナカトガワ技研では、板厚0.03~1.0mmの薄板順送プレス加工を得意としております。 特に試作~中量産用の試作金型の設計・製造に強みがある当社は、試作・中量産のプレス加工にも対応しております。この領域のプレス加工では、当社は負けない自信があります。

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